本日12月定例会が閉会いたしました。冒頭には現職議員の逝去の報告があり、黙祷と追悼の辞がありました。
逝去された議員は会派は違いましたが、先輩議員がいない私たち新人議員を市の施設に案内してくれたり、議案の勉強会を合同で行ったり、総務常任委員会をともにした方でした。
誰に忖度することもなく、理想に向かい鋭い論理展開をされる方で、優しく気さくな方であり、尊敬する議員のひとりでもありました。議会改革にもともに取り組もうとも話していた矢先のことであり、訃報は信じがたく受け入れがたいものでした。いまだに後ろの席に座っているような気がしているし、議案の勉強会で元気に盛り土規制法について質問されていた姿が昨日のことのように思い出せます。
衷心より哀悼の意を表します。
今定例会においても委員長報告を受け補正予算に関して討論がありました。私は1億円以上かかる美術館周辺の植栽工事に関して、①現在の厳しい財政状況などを踏まえ市民生活に直結したものに優先的に予算を割くべきであり、予算の削減も踏まえ再検討すべきであるという点、②今回は本来入札で行なうはずだった植栽工事が、随意契約となっており、植木で有名な川口市の地域特性を生かしきれていないのではないかという2点の観点から反対させていただきました。
結果は賛成多数で可決されました。もちろん執行部の決定にはそれなりの理由と重みがあり、現場の市役所職員の方も努力されていることは重々承知しています。
一方で、全市民がこの案に賛成するのか言うともちろんそうではないと思います。意見の集約機能は議会の重要な役割です。たとえ、少数意見であったとしても、議会において発言され議論されることはそれ自体が意義のあることだと思っています。だからこそ嫌われ嫌がられてたとしても、同じように考えているかもしれない市民の方の意見を代弁するつもりでいつも討論に臨んでいます。(かなり骨の折れる仕事で進んで喜んでやりたいものではありませんが。)
常日頃から42人の議員それぞれの後ろに何人もの市民がいると考えています。だからこそ、自身と主張が食い違ったとしても、真摯に淡々と対応するべきであり、茶化したり馬鹿にしていると捉えられかねられない発言は慎むべきだと今回の議会の一般質問などを通し、自戒を込めて書いておきます。
私もまだまだ議員として未熟な箇所もありますが、自身の役割を果たせるように、自分の信念に基づいて行動していきたいと思います。
みなさま今年も残すところあとわずかではありますが、健康に気を付けてよい年末をお過ごしください。
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